- モグニャンを食べると腎臓病になるって本当なの?
- モグニャンは腎臓病を患っている猫に与えても良いの?
- 腎不全の猫にはどんなキャットフードが効果的なの?
本記事ではこのような悩みを解決できます。
本記事の要点
- モグニャンはオメガ3脂肪酸が豊富なので健康を維持する
- グレインや添加物も含まれていないので安全性も高い
- モグニャンは腎不全の猫には危険性がある
- 腎臓病の猫には獣医に相談したうえで療養食を与えよう
「モグニャンは腎臓病になるリスクを上げる」と聞いたことがありませんか?
猫は腎臓病を患いやすい生き物なので、キャットフードで寿命を縮めるのは避けたいですよね。
結論を言うと、モグニャンは身体の健康維持に効果的なキャットフードです。
この記事では、モグニャンでなぜ体の健康を保てるのか7つの理由を紹介していきます。
すでに腎臓病を患っている猫ちゃんがモグニャンを食べない方が良い理由もあわせて解説しているので参考にしてください。

目次
【前提】腎臓病予防に大切なキャットフードの特徴
猫の身体を健康に保つには以下の特徴を持つキャットフードが効果的です。
腎臓病予防に大切なキャットフードの特徴
- 腎臓病の原因となる成分が多すぎない
- 身体に悪い原材料が使われていない
- 添加物が使われていない
- オメガ3脂肪酸が含まれている
では身体の健康維持に効果的なキャットフードの特徴を詳しく見ていきましょう。
特徴1.腎臓病の原因となる成分が多すぎない
猫の健康を保つために、注意したい成分は以下の4つです。
- たんぱく質
- リン
- ナトリウム
- マグネシウム
これらの栄養は、猫の健康には欠かせない大切なものです。
しかし、過剰摂取してしまうと、腎臓病や肥満など健康を害してしまう恐れがあります。
腎臓病になりにくい理想的なそれぞれの含有量はこちらです。
成分 | 理想的な含有量 |
たんぱく質 | 30%以下 |
リン | 0.3%~0.45% |
ナトリウム | 0.4%~0.45% |
マグネシウム | 上限なし (多すぎはNG) |
上記の理想的な含有量を参考にしたキャットフード選びを心がけましょう。
特徴2.身体に悪い原材料が使われていない
腎臓病に関係なく、猫の健康には粗悪な原材料が使われていないかチェックすることが大切です。
猫の体に悪い原材料
- 肉副産物・家禽ミール・ミートミール
- BHT・BHA・エトキシキン・没食子酸プロピル
- セルロース
- 低品質な動物性油脂
これらの原材料が含まれるキャットフードは危険性が高いので避けるべきです。
また、上記の粗悪な原材料とは別で、4Dミールにも気を付けなければいけません。
4Dミートとは?
- Dead=死んだ動物の肉
- Dying=死にかけの動物の肉
- Diseased=病気の動物の肉
- Disabled=障害のある動物の肉
4Dミートはミートミールや家禽ミールなどに使用されている可能性があります。
しかし、キャットフードの裏に記載されている成分表には、「4Dミート」とは書いてありません。
ちなみに、ミート類の中には「チキンミール」「ビーフミール」など、きちんと記載されていることもあります。
「○○ミート」と肉の種類が明確に記載されているキャットフードは安全なので覚えておきましょう。
特徴3.添加物が使われていない
添加物も猫の体に悪いので避けることが大切です。
具体的に言うと以下の添加物が含まれるものは避けましょう。
猫の体に悪い人口添加物
- BTA
- BHT
- エトキシキン
- 没食子酸プロピル
- 赤色〇号
- 青色〇号
- 亜硝酸ナトリウム
- フルビル酸カリウム
- 増粘剤・増粘多糖類
中でもBTAやBHTなどの酸化防止剤には気を付けましょう。
キャットフードは酸化させないために酸化防止剤が含まれていることよくあります。
酸化防止剤は毎日食べ続けても害のない量に設定されているので、危険とは言きれません。
しかし、猫の健康を考えるのなら、天然由来の酸化防止剤を使用しているキャットフードを選んだ方が安全です。
特徴4.オメガ3脂肪酸が含まれている
オメガ3脂肪酸とは、猫の健康に欠かせない良質なオイルです。
オメガ3種類 | 主に含まれる食材 | 期待できる効果 |
EPA | 魚 | ・血液循環をよくする ・動脈硬化 ・心臓病 ・ガン予防 ・皮膚炎改善 ・視力向上 ・肝臓保護 ・高血圧予防 ・中性脂肪減少 |
DHA | 魚 | |
a-リノレン酸 | 植物 |
猫にとって重要な栄養素であるオメガ3脂肪酸ですが、口から摂取しないと補えません。
そのためオメガ3脂肪酸が含まれているキャットフードを選ぶことが猫の健康には大切です。
モグニャンが健康維持に効果的な7つの理由
モグニャンは以下の特徴を持っているので健康の維持に効果的です。
モグニャンが健康維持に効果的な理由
- 含まれる成分が適量なので腎臓の負担になりづらい
- オメガ3脂肪酸が豊富に含まれている
- 体に悪い原材料が一切使われていない
- 消化に良い原材料がふんだんに使われている
- 消化に悪いグレインが使われていない
- 添加物フリーを実現している
- 厳格な基準がある工場で製造されている
では7つのポイントを具体的に紹介していきます。
理由1.含まれる成分が適量なので腎臓の負担になりづらい
モグニャンは身体に負担のかかる成分が適量に抑えられているキャットフードです。
※左右にスクロール可能
腎臓に影響がある成分 | モグニャンに含まれる量 | 理想的な含有量 |
たんぱく質 | 27%以上 | 30%以下 |
リン | 1.1% | 0.3%~0.45% |
ナトリウム | 0.3%程度 | 0.4%~0.45% |
マグネシウム | 0.12% | 上限なし (多すぎはNG) |
リンは理想的な量を上回っていますが、そのほかは身体の負担にならない量に調整されています。

理由2.オメガ3脂肪酸が豊富に含まれている
モグニャンはサーモンオイルを使用したオメガ3脂肪酸が2.5%と豊富に含まれています。
サーモンオイル以外のオメガ3脂肪酸も豊富で、モグニャンに含まれているオメガ3食材はこちらです。
オメガ3脂肪酸が含まれる食材
白身魚、じゃがいも、エンドウ豆、サツマイモ、バナナ、りんご、かぼちゃ、クランベリー、ハーブ(セイヨウタンポポ)
約10種類の良質なオメガ3脂肪酸食材を使用しています。
猫の体調を整えたい飼い主さんにはぴったりのキャットフードです。
理由3.体に悪い原材料が一切使われていない
キャットフードの原材料は猫の健康を維持するために、とても重要なものです。
モグニャンに含まれる原材料は猫の体に悪いものは一切使われていません。
モグニャンに使われている原材料
白身魚、タピオカ、じゃがいも、エンドウ豆タンパク、ビール酵母、さつまいも、ココナッツオイル、セルロースサーモンオイル、フィッシュスープ、バナナ、りんご、クランベリー、かぼちゃ、セイヨウタンポポ、フラクトオリゴ糖、マンナンオリゴ糖、タウリン、ミネラル類(亜鉛、鉄、マンガン、銅、ヨウ素)、酸化防止剤(ローズマリー抽出物)、ビタミン類(ビタミンA、D3、E)、乳酸菌
モグニャンに使用されている白身魚は、ヒューマングレードの食品工場から仕入れた魚だけを使用しているので安心で高品質です。
さらに、モグニャンは雑穀不使用、高たんぱくなので栄養バランスが取れています。
栄養バランスの取れた食事をすることで、健康的な体を保てるのが大きなメリットです。
理由4.消化に良い原材料がふんだんに使われている
モグニャンは消化に良い食物繊維入りの食材がたくさん含まれています。
消化によくない穀物を使っていないので、猫の体に負担がかかりづらく安心です。
食物繊維が豊富な食材
サツマイモ、エンドウ豆、ひよこ豆、ビール酵母、アマニ、アルファルファ、バナナ、りんご、クランベリー、かぼちゃ、セイヨウタンポポ
良質な食物繊維が多いと腸内善玉菌の働きをサポートして、体の内側から健康になる効果が期待できます。
理由5.消化に悪いグレインが使われていない
グレインとは穀物(とうもろこし、米などの穀物全般)のことです。
穀物は猫にとって、消化しづらく胃腸に負担をかけてしまいます。
しかし、モグニャンなら穀物を一切使用していません。
穀物は一切使用せずに、タピオカ・ジャガイモ・サツマイモを使用することでグレインフリーのレシピを実現しました。
引用元:モグニャン公式
猫にとって消化しやすいフードになっているので、胃腸や腎臓などに負担がかかりません。
理由6.添加物フリーを実現している
モグニャンは猫の体に悪い添加物を一切使用していないので安心です。
使われていない人口添加物
- 人口香料
- 着色料
添加物を除去することによって、猫の体に良いキャットフードを実現しています。
モグニャンの香りは素材そのものの自然な香りであり、人工の香料は一切使用していません。
引用元:モグニャン公式
理由7.厳格な基準がある工場で製造されている
モグニャンは欧州ペットフード工業会連合(FEDIAF)の厳しい基準をクリアした施設で作られています。
FEDIAFとは
ヨーロッパ各地のペットフード機関によって構成された、ペットフード製造に関するガイドラインを定めている機関のこと。
生産ラインは常にモニタリングされ、専門の品質管理官がチェックしています。
さらに、モグニャンに使用される原材料は、供給元から工場に届いた時点で、品質テストされています。
チェックと品質テストに合格した原材料のみを使って作られているので安心です
しっかりと管理された状態の工場で作られたモグニャンは、とても信用できるキャットフードです。
\身体の健康を保てる/
モグニャンを腎臓病の猫に与えるのはNG
モグニャンは健康維持が期待できるキャットフードですが、腎臓病を患った猫のために作られていません。
療養食とは異なっていて、腎不全の猫にとって特にリンの含有量が多いです。
理想的なリンの含有量 | モグニャンのリンの含有量 |
0.3%~0.45% | 1.1% |
たんぱく質もモグニャンは27%以上となっているので、理想的な含有量ギリギリです。
腎臓病の猫は療法食を与えるのがおすすめ
腎臓病を患ってしまった猫には、きちんとした療養食を与えるのがおすすめです。
療養食とは
病気を患っている猫のための専門食のことで、栄養成分の量や比率が調整されている。
獣医師の診断や指導に基づいて給与されているのが特徴。
療養食であれば、腎臓病の猫に配慮された成分や比率が調整されているので安心です。
療養食は、腎臓病だけではなく、尿路結石やそのほかの病気に合わせてそれぞれの成分が調整されています。
腎臓病の猫に療法食を与える際は動物病院へ相談しよう
病状や体調によって必要な栄養素も異なるので、必ず獣医に診てもらってからどの療養食を選ぶか決めましょう。
独断で決めると、愛猫に必要な栄養素が不足して寿命が縮まるリスクもあるので注意が必要です。
ちなみに元気な猫に対して療法食を与えるのはいけません。
元気な猫にとって、栄養が調整された療養食は栄養が不十分な可能性があるので控えましょう。

腎臓病を患う猫に良いモグニャン以外のキャットフード3選
腎不全の猫には、モグニャンではなく以下のキャットフードがおすすめです。
腎臓病の猫におすすめのドッグフード
上記のキャットフードは腎臓病を患った猫ちゃん向けの療法食です。
では各キャットフードの特徴を具体的に紹介していきます。
ロイヤルカナン 療法食 腎臓サポート ドライ
たんぱく質 | 21%以上 |
リン | 0.29% |
ナトリウム | 0.31% |
マグネシウム | 0.05% |
エネルギー | 392kcal/100g |
オメガ3脂肪酸 | DHA、EPA |
気になる原材料 | コーンフラワー 米 動物性油脂 コーン |
無添加物 | 非公開 |
価格 | 5,496円/2kg |
ロイヤルカナン 療法食 腎臓サポート ドライは、慢性腎臓病を患っている猫向けのフードです。
腎臓病の猫が気を付けたいタンパク質とリンの量が抑えられています。
その一方でエネルギーが高いので、少ない給与量でも効率的にエネルギーを吸収できるのが魅力です。
ロイヤルカナンは猫の食いつきをよくするために工夫されているので、食欲が低下気味の猫ちゃんに試してみてください。
FORZA10 療法食 リナール・アクティブ (腎臓)
たんぱく質 | 14%以上 |
リン | 0.28% |
ナトリウム | 0.09% |
マグネシウム | 0.09% |
エネルギー | 381kcal/100g |
オメガ3脂肪酸 | 1.62% |
気になる原材料 | 米 |
無添加物 | 着色料 保存料 香料 |
価格 | 4,510円/2kg |
フォルツァ10はイタリアの獣医師が22年かけて開発したキャットフードです。
無農薬やオーガニックなど安全面に徹底配慮されているので安心して与えられます。
また、原材料は自社商品のみ使っているので粗悪な原材料や有害な添加物が入る危険性もありません。
安全性を重視したい場合はフォルツァ10がおすすめです。
ドクターズケア 猫用キドニーケア
たんぱく質 | 24.2% |
リン | 0.36% |
ナトリウム | 0.30% |
マグネシウム | 0.08% |
エネルギー | 423kcal/100g |
オメガ3脂肪酸 | 0.44% |
気になる原材料 | 動物性油脂 ミートミール |
無添加物 | 人工酸化防止剤 |
価格 | 3,850円/1.5kg |
ドクターズケアはタンパク質以外のカロリーを高めているので、猫が空腹になりにくいメリットがある療養食です。
ドクターズケアなら、エネルギー不足になる心配がないので安心です。
また、猫の身体に良いオメガ3脂肪酸や食物繊維も豊富に含まれています。
慢性腎臓病を患う猫の食事を管理しつつ、健康面もサポートしてくれるのがドクターズケアの良いところです。
猫の腎臓病に関するよくある質問
次に猫の腎臓病に関するよくある質問を紹介していきます。
腎臓病は猫が発症しやすい病気なので確認しておいてください。
猫が腎臓病になるとどんな症状が出るの?
猫が腎臓病になると以下のような症状が見られます。
慢性腎不全の主な症状
- 脱水
- 食欲不振
- 嘔吐
- 痩せる
- 便秘
- 下痢
- 口臭がする
- 水を普段より飲むようになる
- 動きが鈍く、じっとしていることが多い
- 毛艶が悪くなっている
上記の場合は慢性腎不全の特徴なので、早い段階で獣医に見せれば比較的軽度で落ち着きます。
一方で腎臓機能が急激に低下する「急性腎不全」を発症すると、命を落としかねない状態です。
急性腎不全の主な症状
- いきなりぐったりする
- いきなり嘔吐する
- 呼吸が荒い
- 排尿しない
- 意識が低下している
上記のような明らかに異常が起きていると判断できる場合は、一刻も早く動物病院へ行きましょう。
猫の腎臓病を防止するためには何ができるの?
猫が腎臓病を発症する理由は明らかになっていないので、「これさえしておけば安心」というものはありません。
ただ、以下の方法は腎臓病の予防に効果的と言われています。
猫の腎臓病予防法
- 良質なたんぱく質を与える
- バランスのよい食事を心がける
- 水分をたくさん飲めるようにする
- 日々の便を確認する
- ストレスが発生しづらい生活環境にする
バランスの良い食事やたんぱく質のクオリティに関してはモグニャンが効果的です。
モグニャンには65%もの白身魚が含まれていて、良質なたんぱく質を摂取できます。
野菜や果物も含まれていて栄養バランスも優れているので、健康維持にはおすすめです。
ほかにも、水を飲みやすくするために給水場の場所を増やしたり、便の状態を定期的に確認したりしてあげましょう。

まとめ.愛猫の健康を保ちたいならモグニャンは効果的!
モグニャンが身体の健康維持に効果的な7つの理由や、腎臓病を患っている猫にはおすすめしない理由を紹介してきました。
本記事の要点
- モグニャンはオメガ3脂肪酸が豊富なので健康を維持する
- グレインや添加物も含まれていないので安全性も高い
- モグニャンは腎不全の猫には危険性がある
- 腎臓病の猫には獣医に相談したうえで療養食を与えよう
モグニャンは、無添加・着色料不使用・人口香料不使用など、安全性を考え抜いて製造されています。
ほかにも、オメガ3脂肪酸が豊富だったり、消化に良い原材料がふんだんに含まれていたりするので、体の体調維持には良いキャットフードです。
モグニャンで腎臓病を防げるとは言えませんが、健康を保てるので「イキイキとした姿で長生きしてほしい」という場合におすすめです。
\愛猫の健康をサポートする/
しかし、腎不全の猫にモグニャンはおすすめできません。
モグニャンはたんぱく質やリンが多いので、腎不全の猫には危険性があります。
すでに腎臓病を患っている猫には獣医に相談して、愛猫の体調に合った療養食を与えましょう。